2013年10月20日

色の話

亡き母はピンク色が好きだった。

母と言えば「ピンク」だったため、
母への贈り物はピンク一択だった。
ピンクと言ってもショッキングピンクではなく、淡いピンク。
どうしてそんなにもピンクが好きなのか全く理解ができなかった20代の頃の私。
その頃の私はベージュやブラウン、グレーが好きだった。
選ぶ服も地味な色が多かった。

それが、である。

ここ数年、自分の中に起きた変化を私は誰よりも痛切に感じている。
明らかにピンクが好きになっているのだった。

服や雑貨も手に取るのは地味な色より明るい色。
服などは割とあからさまで、顔に合わせた時に地味な色だとパッとしない。
パッとしないどころか見た目年齢が5歳以上あがる気さえする。
すぐさま却下。
今では鏡で合わせる前から却下。手に取るのは明るい色。

母があれほどピンクを好んでいた訳も、もしかしたら今の私にはわかる気がする。

するとこの間、こんな話を耳にした。
「女性ホルモンが低下してくると、明るい色を好むようになるらしいよ」
「赤やピンクは女性ホルモンを活発にさせるらしい」

納得。
自分のこの身をもって完全に同意。
本能のなせる業だったらしい。

私の身のまわりのものは、ナチュラルカラーの差し色的に、ところどころに明るい色が増えてきた。ナチュラルカラーの砦はできれば守りたい。