2012年9月2日

海のある町

私の暮らす町には、小さな海があります。
海から私が住んでいるアパートは歩いて20分ほどで、家の近くでは時々、浜風に乗ってきた潮の香りが鼻をかすめ、胸がキュンとなります。

私の暮らす町は、夕方になると「夕焼け小焼け」のメロディーが流れる、やさしい町です。

この町で私は、少しずつ元気になってきたかもしれない。

そして私は、この町を離れようと考えています。

もう少し海の近くで暮らそうと思っています。

そこは、もう少し大きな海があり、大きな船や小さな船が行き交い、汽笛も聴こえます。

風が涼しくなり、コオロギや鈴虫の鳴き声が聴こえます。静かな夕方、大好きな場所で。

虫の話

もうずっと前から、調子がよくない私の自転車。

タイヤに空気を入れても、何度か乗るとしぼんでる。

素人目にはパンクをしている様子はなく、まあタイヤにヒビが入ってるのかもしれないけど、空気が入るし、気にしなかった。

いよいよ、空気を入れて抜けるまでの間が短くなり、重い腰を上げてとりあえずGoogle先生。

そして、可能性のひとつ、虫ゴムの劣化が浮上。

ふむ、タイヤを交換するのはちょっと懐が痛むので、とりあえず虫ゴム替えてみよう。
向かった先のホームセンターで虫ゴムと自転車の空気入れ、お買い上げ。

空気入れは、足で入れるタイプのものを購入。ホームセンターに行くまでに後輪がガタンガタンいってて恐かったので、買ったそばからホームセンターの駐輪場で空気入れのパッケージを開ける。

後輪のバルブ?にセット。
カスッ、カスッ…。
あ、あれ?

空気入れの使い方が分からず、パッケージ見ても説明なくて、オロオロ。

そんな私を隣で見ていた見知らぬおじさま。
視線を感じ、さらにあわてる私。

おじさまが「それ、わかります?」

わたし「! (なんて答えようか一瞬迷う」「あ、これ初めてなんで、ちょっと…」

おじさまは、にこやかに私の手から空気入れを受け取り、やさしい説明で教えてくれた。ああ、最初はそうやってセットするんですね。

何度もお礼を言い、実際に空気が入った瞬間、私笑顔。おじさまも笑顔。

心温まる。

で、家に帰って、虫ゴムを取り出す。
ふむ、水につけて空気を抜くんですね。

で、タイヤのナット?をはずす。
不安になりながらも、はずす。

プッシューーーーーー!!!!!!

タイヤの空気が一気に全部抜けて、私も腰を抜かす。

こんなことして、ほんまに大丈夫なんやろか。ちゃんと元に戻せるんやろか。

そして私の脳裏には、元に戻せず、タイヤの空気が全部抜けた自転車を押して自転車屋へ向かう哀しい姿。

いやいや、とりあえずがんばろうと思い直し、自転車についているハズの虫ゴムを探すが、見つからない。

あれ?
もしかしてこれも外すの?
いや、それは本体らしく、外れない模様。

そして、虫ゴムパッケージの、申し訳程度の説明書きを読む。

虫ゴムがついてるタイプのと、虫ゴムなし?のタイプがあるとのこと。
虫ゴムなしのタイプには(当然のことながら)使用できません、と。

ガーーーーーン。
まさしく私のチャリは、使用できません、のほう。

そして私はすぐにあきらめ、またナットやらバルブやらを装着し、プシュプシュと空気を入れましたとさ。

それにしてもフットタイプの空気入れは、かなり楽チンです。