2012年8月21日

夕焼けが好きで。

そういえば私は、いつから空を見上げるようになったんだろう。
二十歳の頃、仕事帰りはビューンとスクーター飛ばして、海に沈む夕日を眺めた。
25歳のオーストラリアでは、どの町に着いても必ず夕焼け空を見上げた。


数年前私は、仕事の帰り道に、ものすごい空に出会った。
それは夕暮れで、空一面の雲が真っ赤に燃えていた。
海のすぐ近くだったので、見晴らしが良くて、空ぜんぶが燃えるような赤から青や紫が混ざってグラデーションになっていく様はため息がでるほどだった。

「夕焼け小焼けで日がくれて」という歌があるけれど、あの時見た空は「大焼け」というらしい。

それから私は、またあの大焼けを見たくて、大焼けになる条件を調べた。すごく詳しい人がいて、大焼けになりやすいのは、雨上がりの夕方だと教えてもらった。
光が反射するための薄雲と、チリが洗い流された澄んだ空が良いらしい。

だけど私は未だにあの時のような空には出会えていない。

夕焼け時は、できる限り近くの海を散歩するようになった。
教えてもらった条件にあてはまる時も時々あるけれど、それほど空は燃えない。

あの時の空を見た私は「この世の終わりって、こんな感じなのかな」と思った。この世界が燃えてなくなる時の空。

ある時、誰かがそんな私に
「世界の終わりじゃなくて、始まりかもしれないよ」と言った。

終わりより、
始まりって、なんだかいいな。

今日は、ふと外に出たら空一面ピンクで見とれた。ずっとずっと空を見てた。

今日の空と、おとといの空。


2 件のコメント:

  1. こんにちは。
    まだ、毎日暑いですね。
    夏バテしてませんか?
    今日は、バイトの週一定休日。
    なので、朝からインターネットサーフィン中。
    (あ!別室で洗濯機が一生懸命働いてくれてます
    天気が良いので、カバー類を思いっきり洗濯中・・・)

    夕焼け・・・
    pongeeさんの表現と写真は、素敵なので
    大好きです。
    毎日変わる夕方の空。
    同じ空には、なかなか出会えませんね。

    私は、秋頃、
    海遊館近くの海辺の夕暮れに近い午後
    暮れてゆく海を見ているのが好きです。
    そんな特殊なシュチュエーションがすきなんて
    変わっているのかもしれませんね。

    byダル

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    1. *ダルしゃん

      ダルしゃんの海も素敵ね。

      最近読んだ本に、心に残る言葉があったよ。
      人間の目って、近くばかりを見るようにはできていないらしく、だから遠くを眺めると心が安らぐのだと。空が好きな理由も、なんとなく腑に落ちるねえ。

      九月に入って涼しくなったね。
      秋も、楽しみがいっぱい。


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