2012年6月25日

中枢神経の神秘

最近、思います。

出来事に遭遇してから、自分が反応するまでに
何百分の1秒くらいの速さで、自分の脳がデータ処理しているということを。


今日の出来事をふたつ。

帰りに、駅前の学習塾の前を通りがかった時。
塾の正面に駐輪場があり、塾の先生らしき男性が立っている。
おそらく私と同じくらいの年代だと思われる。
塾の講師だろうか。

その男性が、こちらを見てにっこり笑い、「こんにちは」と言った。

私は、
びっくりしたと同時にこんな考えが頭の中を一気にかけめぐった。

「え?私に?そんなわけないよね」

「でも、たまにこういう、さわやかな対応する人いるし」

「え~い、とりあえずこちらも挨拶してみよう」

そして私は、その男性にぎこちなくにっこり笑って会釈をしたのだった。
 次の瞬間、私は疑惑を払しょくしきれず、振り向いた。

・・・やっぱりそうだ。
私の後ろには、これから塾(の建物)に入ろうとしている中学生らしき女の子。

ですよね!
ああ、ちょっぴりはずかしい。


そのあと、自宅にたどりつき、
今日はうっかり間違えて定期を出すこともなく、ちゃんとカバンから鍵を取り出し、
玄関の鍵をあける。

その瞬間、足元にコロンと転がる、黒光りする丸い物体!
たじろぐ私。
そのとき、こんな考えが頭の中を一気にかけめぐった。

「黒光り!=Gさん!?」

「最近暑くなってきたし、出没か!」

「やっぱりな、このアパート古いし!」

黒光り + 暑くなってきた + アパート古い + 足元にいる + 丸味を帯びている
これらのデータをすべて処理して出した答えはやっぱり

Gさん!!!

となったところで私は(自信を持って)心の中で「ぎゃあああああ!」と叫び、恐れおののきました。

次の瞬間、それがあまりにも丸いことと、
最近、Gさん用毒餌剤を取り変えたことを思い出し、

それらの情報が頭の中でカチリと、はまり、そこで安心しました。

案の定それは最近取り替えたばかりの毒餌剤でした。


この毒餌剤は、裏に両面テープがついていなかったので、自分で布テープをくるんと返して貼っていたんですが、粘着力が弱くて、時折こんなふうにコロンと転がっているんです。 
そのたびに上のような脳内演算処理をして、一瞬「ぎゃああああ!」となり、その次の瞬間、「なあんだ、ホッ」とするんです。なんど繰り返すのか。


というわけで、
何か出来事が起こってから、次に自分がどんな振る舞いをするか までに
ほんのちょっと猶予があることを発見しました。

生きとし生けるものの不思議。

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