2011年10月6日

敬愛なるスティーブ様

あなたが亡くなったニュースを知り、とても驚きました。
ここ数年、体を悪くされ、とても痩せておられたので心配していました。
あなたが、この世界からいなくなってしまったことは、私にとっても寂しく、悲しいことです。

私があなた(の製品)に一目惚れしたのは、16年前のことです。
遊び心をふんだんに盛り込んだあなたのマシンに私はすぐに夢中になりました。

本当ならば、ピアノを練習しないといけない時間でも、あなたが世に送り出したマシンの前で、私は何時間もイラストを描きました。(当時はペンタブレットの存在を知らなかったので、マウスでぐちゃぐちゃのイラストを描いていました。)

あなたが、ボンダイブルーと名づけたあのマシンのことも忘れられません。
私は偶然にも、あなたが名づけたあとに、オーストラリアのボンダイビーチを訪れました。
あなたが愛機に名づけた海の青は、とても鮮やかで印象的でした。あの青をあなたも目を細めながら眺めたのでしょうか。

思えば、私が人生の進路を大きく変えたのは、16年前の、あなたの製品との出会いがあったからです。


あなたという存在は、もうこの世界から見えなくなってしまいましたが、あなたが残した宝物たちは、これからもずっと私たちや私たちの後に続く世代の人たちに大切にされ、存在し続けると思います。(そう願います。)
もちろん、あなたの存在も、私たちの心にずっと刻みつけられていくと思います。

これまで、たくさんの驚きとユーモアとハッピーをありがとうございました。あなたと同じ時代を生きられたことは幸運でした。
また、いつかどこかで出会えたら、それもまた楽しいですね。

もしかしたら、今も空の上でワクワクするようなアイディアを繰り広げているかもしれないあなたのご冥福を、心よりお祈り申し上げます。

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