2011年12月22日

落としたとしても。

私は、どうやら、よく物を落とすらしい。

たぶん、落としたことに気づかないまま、いつのまにか無くなってるものも、あると思う。

どうして私が、そんなによく物を落とすことに気づいているかというと、見知らぬ親切な人に

「これ、落としましたよ」

と言って私が落としたであろう物を渡してもらうからである。

本当に信じられないのだけど、ハンカチとか、手袋とかストールとか、カバンの上にポンと載せてるものは、かなりの確率でポトンと落とすのである。
見知らぬ人から手渡されても、それが本当に自分が落としたものなのか一瞬わからないくらい、落とすのである。

それに、
「これ、落としたましたよ」



「(リュックのジッパー全開で)カバン、開いてますよ」とか、

「お客さん、お忘れですよ!(買ったもの。店員さん、ダッシュで。)」とか、

いろいろなバリエーションまである。


この間も、温めてもらったオニギリふたつをコンビニに置き去りにしてお店を出てしまい、数百メートル歩いたところで追いかけてきた店員さんに呼び止められた。

そんなにボーっとしてる自分に恥ずかしくなりますが。

だけど、心が温かくもなるのです。

落としても、「落としましたよ」と拾って教えてくれる人がいる。

たまに、落としたものを拾うやいなや、落とし主めがけてダッシュしたりしてますものね。
見知らぬどなかたも、そして、私も。

駅のホームでのダッシュ率が高いです。

駅のホームは別として、私は、よっぽど急いでない限り、見知らぬ人が目の前で物を落としたら、拾って教えます。(※トラブルになりそうな場合を除く。)
私もずいぶんいろんな人に拾って教えてもらってきたので。

この間(と言ってもけっこう前)、マクドナルドで注文するのを待ってる時に、私の後ろに並んでいた大学生くらいの男の子が私の肩をトントンとたたき、「落としましたよ」と教えてくれた。目をやると、私の足元に十円玉。

このご時世、十円玉落としたことを教えてくれるなんて、ちょっと嬉しくなりました。

こんな日記を書いているあいだにも、どこかで誰かが、見知らぬ人の落し物を拾ってダッシュしてるかもしれない。

落としたり、拾ったり。
拾ってダッシュしたり。
心が温かくなったり。

恋でも芽生えないのかしら。



写真は、おそらく今までで1番落とした回数の多いストール。
10年前にオーストラリアのパースにあった古着屋(pongeeではない)で買ったもの。最近は、落とさないように、カバンの上に乗せるときは、持ち手にグルっと結ぶようにしている。

2 件のコメント:

  1. 力強くうなずいてしまいました。
    私も、沢山の落し物で、思い出深いものと
    お別れを体験しました。
    そして、
    買い物や、コピーしたものを忘ることを
    今年初めて、体験。
    思わず、自分に「カツ!」入れました。
    情けなくて・・・
    落とさない努力も必要なお年頃です・・・
    byダル

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  2. *ダルしゃん

    思い出深いものとのお別れ、せつない~。

    コンビニでコピーする時、原本の取り忘れしないかドキドキします!
    最近のコピー機は、取り忘れがないか注意を促してくれるものもあるね。

    落とさない努力も必要なお年頃。
    お互い、落とさないように気をつけましょうね~☆

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