2011年9月26日

私が非常ボタンを押す日

会社のトイレの、個室ひとつひとつに、水洗ボタンと非常ボタンがついている。

入社した時に配布された書類には、
「トイレの非常ボタンを誤って押してしまった場合の手順」
という書類も入っていた。

それを読んだあとに、トイレに行ってみると、非常ボタンのところは、手順を説明した紙も貼ってあり、目立つ。

手順を説明した紙も目立つけれど、非常ボタンは更に目立つ。
非常ボタンにはオレンジのカバーが取り付けられている。
非常ボタンであるからには、緊急時に迷うことなくすぐに押せるようになっていないといけないのですね。

入社当日に、まず渡された書類で、非常ボタンについての注意事項を読み、「そうか、トイレの非常ボタンを間違えて押すケースがあるみたいだから、間違えて押さないように気をつけよう」と、若干緊張し、トイレではオレンジ色が目に飛び込んでくるので、「間違えて、このボタンを押してはいけない」と、さらに緊張が高まる。

すると、おかしなもので、
ここまでくると、もう、押してしまいそうになるのである。

押してはいけない、押してはいけないと思えば思うほど、やってはいけない意識にとらわれ、やってしまいそうになるのですよ。
とにかく目立つので、うっかり水洗ボタンより、非常ボタンを押してしまいそうになるのです。

 この流れで、うすうす感じている方もいるかもしれませんが、
こうなると、私にとっては、すでに逆効果ということです。

非常ボタンを押したらどうなるのかというと、警備員室とかセコムとかに直通でつながるのではなく、(つながるのかもしれませんが)、(それだけでなく)そのフロア全体に鳴り響くらしいのです。

押してしまったその瞬間には、フロア全体に、けたたましい非常ベルが鳴り響くのです。

私が仕事をしているフロアには、ざっと数えても50人くらいの人はいるでしょうか。

ああ、私はこのボタンを押さずに、日々をやり過ごせるのでしょうか。

ちなみに、これまで私は駅のトイレで2回ほど、間違えて非常ボタンを押し、警備員さん?らしき人が飛んできたことがあります。目立つだけに、ぼんやりしてると目立つ方に手が伸びるんですよね。

そんな訳で、トイレに入ると、無事に(非常ボタンを押さずに)出るまで、若干緊張してる私です。

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