2011年11月7日

見る目

ミカンとともに育ったような子なんです。


私の母が育ったのは愛媛県。
海と山がすぐ近くにあり、海の幸も山の幸も豊富なところです。

そんな母の田舎に毎年夏に訪れると、私は弟や従姉妹と連れだって、魚取ったり(釣ったり、ではないのがミソ)、泳いだり、セミを捕まえたり、朝から晩まで遊んだのを今でも覚えてます。

そんな母の田舎からは、毎年ミカンがたくさん送られてくるのです。
今さらながら、なんてありがたいことなんだとしみじみ思います。

私が生まれた時からずっと(母が故郷を離れたその時から)、たぶんミカン箱いっぱいのミカンが届けられていたのだと思います。
今でも、ミカンをスーパーで買った記憶は実はあんまりないのです。なんて幸せな。

毎年毎年、豊富なミカンとともに冬を過ごすうちに、私にはいつしか「甘そうなミカン」を見極める能力が自動的に備わったのかもしれません。

これは、理屈では説明できません。
ミカンを手に握ったときの弾力と身の締まり方。色つやと模様。

私の、甘そうなミカンを見分ける能力は、たぶんちょっと自慢できるレベルです。

今日は、たまたま寄ったスーパーで「ミカン詰め放題」なんてのが開催されていたものだから、私、張りきってしまいましたよ。
ミカンひとつひとつを手に取り、ミカンとお話しして、選びました。
私が選りすぐったミカンたちのことだから、甘くないハズがありません。

ミカン師になろうかしら。

0 件のコメント:

コメントを投稿

コメントありがとうございます!
以下にご記入ください。
コメントを表示できるまで、少しお待ちくださいね。Chie